物流不動産業界専門用語⑪~BCP~

【BCP】

 「BCP」とは、「Business Continuity Planning」(ビジネス・コンティニュイティ・プランニング)の略語で、日本語で「事業継続計画」と訳されます。BCPは、災害や緊急事態が発生した際に、企業や組織が業務を継続するための計画や対策を立てるプロセスを指します。では、物流業界におけるBCPのポイントはどのようになるのでしょうか。以下に、BCPと物流の関連性についてまとめました。

1.サプライチェーンのリスク管理
 物流業界では、サプライチェーンが様々なリスクに晒されています。天候、交通インフラの障害、労働争議などが物流に影響を与える可能性があります。そのため、これらのリスクに備え、サプライチェーン全体を保護する手段を講じておく必要があります。

2.交通インフラの利用可能性
 物流は輸送手段や倉庫、港湾などのインフラを活用しています。これらが災害や緊急事態で利用できなくなると、物流が滞り、企業の業務が影響を受ける可能性があります。そのため、代替手段や代替施設の確保などを考慮し、物流インフラの継続利用を確保できるよう計画を立てておくことが重要といえます。

3.在庫管理と需給調整
 物流においては在庫管理が重要です。需要の急増や急減に対応するための計画を立てておき、適切な在庫水準を維持することにより、サプライチェーン全体でのスムーズな物流が可能となります。

4.情報共有と危機管理
 物流はリアルタイムの情報共有が不可欠です。災害発生時や緊急事態においても効果的な情報共有の仕組みを確保し、物流ネットワーク全体での危機管理を徹底しておくことも重要になります。

5.逆物流の計画
 物流業界では逆物流(製品の返品やリサイクルなど)も考慮する必要があります。BCPは逆物流においてもプロセスの継続性を確保し、環境への影響を最小限に抑える役割を果たします。

 以上のように、BCPは物流業界においても必要な概念といえます。災害や緊急事態に強い物流体系を構築するため、綿密な計画と対策が非常に重要です。認する必要がありますが、各企業が上手に活用していくことで、国際物流のより一層の発展が期待されます。

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